浄土真宗本願寺派中樹山浄照寺(ちゅうじゅさん じょうしょうじ)は、今から740年前以上の昔、鎌倉時代の建治元年(1275年)に宗祖親鸞聖人の直弟子で、 関東六老僧 の一人といわれた了海上人によって建立された草庵がこの寺の始まりです。
当時のその場所は現在地より西北2キロの山中で中村という枝郷がこれであり、今から300年ほど前の寛保3年14世住職教応上人の時に寺基を現在の地である奥山遲能戸に移転いたしました。寺基移転工事で記された木簡によると当時は「淨照教寺」とも号していたようです。
なぜかその際に夫婦亀石の雌石が中村の地に置き去りとなってしまいました。夫婦で離れ離れも辛かろうと親鸞聖人700回大遠忌の記念事業として中村の地より雌石の「嫁入り」が行われました。
なお本堂、庫裡等は修復を重ねながらもほぼ当時のままの姿を残しております。
